不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
危機的な距離の近さに身動きがとれない。
躊躇なく、肩や腕、腰までにボディタッチ。
この感覚、久しぶりでよけ方を忘れていた。
ここんところ、光がいつも一緒にいてくれていたから。
「あ、彼氏いる~?もしかして緊張してるみたいな?」
「や、やめ…」
「んな怖がらなくていいって~。俺、怪しいもんじゃねぇからぁ」
くちゃくちゃとガムを噛みながら、男は気持ち悪い笑みを浮かべる。
あたしが我慢ならなくなって、口を開きかけた、その時。
「おい」
あの人の声が聞こえた。