不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~




梶先輩に連れられて、校正会の待つテントに向かうあたし。




「やるじゃぁん、棗~」



それを遠目で見ていた光が、テントの中で梶先輩の腰をばしばしと叩く。



見てたなら助けてよねぇ…。





「寝る」


「またかよ!」



そんな光をスルーして、オミ先輩からロッジの鍵を受け取ると、そのまま1番左奥のロッジへ直行してしまった梶先輩。




絶妙なツッコミを入れた総也だったけど、光同様に相手にしてもらえなかったことが余程効いたのか、1人でお菓子を暴食し始めた。




「あっ…!許さぁーん!」




ただし、当然光は黙っておらず、広げられたお菓子に次々と手を伸ばす。



意外と甘いもの好きらしい稟までも、本に夢中になりながらも、右手は1つのチョコレートへ。



猛スピードでなくなりつつあるお菓子の中から、チョコパイを1つ手にとったオミ先輩は、それをボーっと眺めていたあたしにわけてくれた。



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