もっとキミと。


でも小さいときは何故だか大人の感情が分かる。


あ、この顔怒ってる。とか。


だから私はそのことについて
何故か深く聞いちゃいけないような気がして。


ただ病室に母親のすすり泣く声が聞こえ、私は入り口で人形片手に呆然と立ち尽くしていたんだ。




こうして一度も会話を交わすことなく私たち姉妹は別れを迎えた。







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