キミの隣にいたい。
「あ、そうそう。梅ちゃん。先生来ないらしいよ」
「へー」
「なんかさ、女子が今日この時間に告白したいからっつってさ、先生に頼んだらしいよ」
「誰だろーな?」
「お前にだってよ」
優輝くんに?
誰が?
うちは、優輝くんの隣で突っ立ている。
動かないといけないのに、話が気になってしまう。
「誰が」
「アイツだよ。ほら、アイツ。…いだってよ」
周りがざわざわして聞こえなかった。
それもあるけど、優輝くんの友達が小さい声で言ったからだ。