キミの隣にいたい。
周りからは、冷やかしの声など、拍手を贈られたりしている中、
うちだけ、何もできなかった。
できるわけないじゃないか。
うちは、頑張って松葉杖で教室を抜け出して階段に座って泣いた。
もう、松葉杖に頼るもんか。
こんなものっ!
カランコロン…
うちは、松葉杖を放り投げた。
虚しく響く音。
それが余計に、うちを切なくさせた。
「…ふぇ、ぇえぇえぇーん…うぅあぁあぁん…あぁーん…」
ずっと泣いていたから、チャイムは鳴ってもう放課。
こんな赤い目で戻ったら、ダメだな。
サボろう。
授業なんて、出る気にもなれない。
保健室に行こう。
優輝くんにも、祐依にも会いたくない。