キミの隣にいたい。
保健室
「…先生」
あれ。
誰もいない。
まぁ、いいか。
いない方が、都合がいいし。
もう、ベッドで寝転がろう。
うちが、ベッドで寝転がろうとした時だった。
「…なぁ。お前、どうしたん」
「…ひっ!」
突然横から、顔が出てきてびっくりする。
「あぁ、ごめんごめん。俺、ユキヤ。お前は?」
「……優希菜」
「ユキナか。これから、ユキな」
「え…」
ユキなんて、言われたの初めてでびっくりするし、
突然、現れたユキヤという人。
初対面なのに、どこかで会ったような人。
だけど、わからない。
それが、もどかしくて仕方がない。