私の太陽はキミ
「空?何ぼーっとしてんの?」
「うわっ…!」
ビックリしたぁっ…。
陽翔、顔近すぎだよっ…。
よかった…今が夜で。
夜じゃなかったら……
タコみたいに真っ赤になった
私の顔…見られちゃう…。
「そんなに驚くなよ。こっちの方がビビる」
「ご、ごめん」
「ハハッ…謝んなって!」
陽翔って…謎の人物だなぁ…。
優しくなったり、意地悪になったり、
無邪気になったり……。
「ねぇ、陽翔ってどんな人…?」
「プッ…それってどういうこと?」
「だって陽翔、いろんな顔するんだもん。どれが本物の陽翔…?」
「どれが本物だと思う…?」
またそんな意地悪言って…。
私はいつの間にか、お父さんのことを
忘れていた…。
それだけ、陽翔の事で頭がいっぱいになったんだ。