私の太陽はキミ
★第二章★
陽翔の家
「陽翔の家…!?」
「うん、だってこのまま空のこと放ってなんておけない」
「でも……」
「家に帰りたくないだろ?だったら俺の家に来たらいい」
そんなの……
「陽翔に迷惑掛かるじゃん…」
「迷惑なんかない」
「陽翔…彼女は…?」
「…だから、前も言っただろ?いないって」
『彼女』という言葉を言っただけで…
陽翔は悲しそうな表情になった。
まただ…。
どうして…そんな悲しそうなの…?
過去に何かあった…?
だから…そんな、
悲しそうな顔するの…?
「ほら、ここ寒いし…早く俺の家行こう」
「本当に…いいの?」
「いいって。大丈夫だから、な?」
「うん…」
陽翔……
無理に笑いなんて作らないで…。
悲しい時は泣いていいんだよ。