私の太陽はキミ
「空、着いたよ。ここが俺の家」




陽翔の家を見ると、五階建てのマンションだった。




陽翔が……ここに住んでるんだ…。



「なぁ、空。俺ら、出会って二回なのに一緒に住むんだな」



「うん……そうだね。でも陽翔はなんか初めて会った感じ…じゃないんだ」



「あ、それ俺も一緒。俺も空と初めて会った気がしない」



陽翔と私は、目を合わせて笑った。



「なんか、俺たち似た者同士だな」



「うん!そうだね!」



「なんでそんなに嬉しそうなんだぁ?」



あっ…やばい。



好きって気持ちは隠しておくつもりなのに。



こんなのすぐにバレちゃうよ。



「ううん!全然!ほら!早く中、見たい!」



「あぁ、そうだな。でも散らかってるぞ?」



「いいよ、そんなの。気にしない!」



「よし、なら入ろう!」



陽翔は、慣れた手つきで鍵を開けると、



あっちこっち向いた靴が…





玄関に


広がっていた。



ふふ…



なんか、新たな陽翔を発見できて嬉しいかも…。


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