私の太陽はキミ
「ほら、できたぞ!空が質問なんかするから遅くなったじゃん」
「………」
陽翔…どこにも行かないでね…?
「空…?どうした?どっか痛いのか?」
「え、…ううん!なんでもないよ!早く食べよ!」
「お、おう。じゃあいただきます!」
「いただきます!」
私がスプーンを手に取った瞬間、……
ポケットに入れていた携帯が震えだした。
「ん~誰?もうお腹空いてんのに~」
え………。
な、…んで…。
「誰から~?」
「………」
携帯を見ると画面には、見たことある電話番号と
お父さんと…出ていた…。
「空…?誰からなんだ?」
「……―――ん…」
「ん?なんて?」
「お父さん……」
「え……本当か?」
「うん…どうしよう、出た方がいいのかな…?」
「……それは自分で決めた方がいいよ」
陽翔はそう言うと黙々とオムライスを頬張っていた。
どうしよう…出た方が…やっぱりいいよね?
でも…声なんか聞きたくない。
でも………――
うん、出よう。
「……はい」