私の太陽はキミ
会いたい
「二人とも、気を付けていってらっしゃいね!」
「はーい!」
「行ってきます!」
陽翔に会ってから…一ヶ月が過ぎた。
あれから一回も会っていない…。
あの場所にも行っていない。
陽翔はいるかもしれない。
でも会わない方がいい。何か悲しくなったときに会いに行く。
じゃないと、もし急に陽翔がいなくなったら私……耐えれない…し。
だから…まだ会わないでおくんだ…。
「ねぇ空、今日…お母さんの誕生日なんだ…だから…その…」
「あーはいはい、私どっかで時間潰すから家族で過ごして?」
「えー?でもどっかって…」
「いいって!私居候だし!ほらたまには家族で過ごした方がいいって」
そうだよ……。
綾乃、家に帰ってもずっと私ばっかりに話しかけてるから
きっとお母さんやお父さん寂しがってると思うよ…。
「空、ありがとう」
「ううん!こっちこそいつもありがとう!」
「うん!ほら!学校行こう!」
「そうだね!」
今日…どうしよっかなぁー…。
陽翔に会いに行くのも…ダメだしな…。
適当にゲーセンでも行こっかな。
いつも綾乃にお世話になってるんだもん。
時間潰すくらい…どうってことない!