私の太陽はキミ
放課後―――
「空ー帰ろ!」
「うん!」
どこのゲーセン行こうかなー。
行くとこ全然決まってないし…。
そうか……私がそろそろ自分の家に戻ればいいんだ……っ
そうすれば綾乃たちも元の生活に戻れるし…。
うん…そうしよう…。
「ねぇ綾乃?…」
「うん?どうしたの~?」
「あのね…私、そろそろ家に帰ろうかと思うんだ…」
綾乃は目を見開いて心配そうに見てきた。
「家って空の…?」
「うん、そうだよ」
「どうして…?私がお母さんの誕生日って言ったから…?」
違う…違うんだよ、綾乃…。
「違うよ…そういうことじゃなくて、…やっぱり私…このままだと…何も進まない気がするんだ…」
「でも…空は…大丈夫なの…?辛いでしょ?…私の家にいていいんだよ?」
わかってるよ…。
でも…。
「うん…でもそれじゃ、何も進まない気がするから…」
そうだよ…私、前に進まなきゃ…。
今のままなんてダメだよ…。