私の太陽はキミ
「そっか……わかった。でも…辛くなったらいつでも帰ってきていいんだからね?」
「うん…ありがと、綾乃…。じゃあ荷物持って帰っていい?」
ごめん…綾乃…。
私、もう綾乃の家に帰ることできないや…。
だって……綾乃の家に次行ったら……
もう、…自分の家に帰れないと思う…。
また綾乃に甘えて……それで…
もう帰れなくなっちゃうよ…。
だから…もう綾乃ん家には帰らないよ…。
「空ちゃん…本当に辛くない…?大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ!もう前に進むって決めたんで…」
「そう…でも何かあったらいつでもおいで…」
「はい!本当に今までありがとうございました!」
綾乃の家で過ごした時間は……
私の一生の宝物だな…。
「じゃあ、また明日学校でね!綾乃!」
「うん!また明日!」
綾乃たちは私が角を曲がるまで…
ずっと手を振ってくれた…。
本当に……
綾乃…そしてお母さん、お父さん…
ありがとう。
私、頑張って乗り切ってみるから…。
頑張ってみるね…。
そして、私は…
夕日に「頑張るよ」と呟きながら…
一歩ずつ…前に進んだ…。