【続】意地悪なご主人様

「二人とも知り合いか？」

私と信也を交互に見ながら、

巧が尋ねた。

・・・

「高校の時の友達です」

そう言った私。

・・・

「酷いな？

真鍋部長、他には内緒ですけど、

コイツとオレ、付き合ってたんですよ」

悪びれもなく、言い放った信也。

・・・

固まる私。

・・・

目を見開いた巧。

・・・

他にばれる事があっても、

巧だけには知られない方がよかったんじゃ？

そう思っても、

バレちゃってるし・・・

「本当なのか、夏樹？」

「・・ええ・・まぁ」

「エ？！真鍋部長、今の発言は、

意味深ですね？二人の関係は？」

不思議そうに尋ねる信也。

・・・

巧は微笑んで、

「オレの妻だ・・・

だから手は出すなよ？」