【続】意地悪なご主人様
・・・

しばらくすると、

夏樹は化粧室へと向かった。

・・・

千鳥足で、

心配になりながら、

チラチラと、夏樹の方に目をやった。

・・・

「真鍋部長は心配性なんですね?」

そう言って笑ったのは、信也。

・・・

「当たり前だ。

あれだけ酔ってたら、

誰だって心配になるだろう?」

オレは澄ました顔で言う。

・・・

その顔を見て信也は更に笑う。

・・・

「自分の感情は、あまり表に出さない

方なんですね?

それが命取りになるとも知らずに」

意味深な発言をした信也は、

席を外した。
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