【続】意地悪なご主人様

・・・ッ。

そんな時だった。

・・・

お腹に鈍い痛みを感じたのは。

・・・

お腹を押さえ、

私はその場に座り込んだ。

・・・

・・・やだ。

・・・やだよ。

赤ちゃん、私のお腹から、

いなくならないで・・・

・・・

鞄に入っていた携帯を取り出し、

健二に電話しようとしたけど、

それは出来なかった。

・・・

お腹の痛みはどんどん酷くなる。

・・・

激痛に耐えながら、

私はそのまま意識を失った。


・・・

遠くで、

誰かが私の名前を呼ぶ声がしたけど、

答える事は出来なかった。