【続】意地悪なご主人様
・・・

夜も遅くまで、

残業続きなのにもかかわらず、

グチ一つ言わない。

・・・

なんだか面白くなってきたオレは、

意地悪心が働いて、

さらにもう一つ、

仕事を増やしてしまった。

・・・

そちらはそんなに難しい

仕事じゃないんだが・・

・・・

「これも、頼む」

「…はい、わかりました」

・・・

一瞬、顔を引きつらせた大久保だったが、

すぐに笑顔になって、

仕事に取り掛かる。

・・・

午後7時。

他の者は次々帰っていくにもかかわらず、

大久保はまだ帰ろうとしない。


「大変そうだね、手伝おうか?」

周りにそんな声をかけられても、

笑顔で断っていた。
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