【続】意地悪なご主人様
・・・

そして一夜明け、

クライアントと最終的な話し合いを

済ませた私たちは、

その会社を出ようとした時だった。

・・・

「東条部長」

「なんだ?」


「朝から気になってはいたんですが、

まだ顔は赤いままですよ?

まだお酒が抜けてないんですか?」


「バカ言え。

酒なんてとうに抜けてる・・・

部屋が暑かったせいじゃないか?」


「・・・そうですか?」


「そうだよ・・・」

・・・?!!

・・・歩き出そうとした義嗣は、

私に倒れこむような形になった。

・・・

私は必死に義嗣を支える。


「大丈夫ですか?」

・・・ん?・・・ん?!
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