【続】意地悪なご主人様
・・・

皆に冷やかされながら、

家路につく私たち。

・・・

何とも言えない気分に、

何も言葉は浮かんでこなかった。

・・・

そして家に帰った私たち。

・・・

巧は私を椅子に座らせた。


「こんな時に、

あんなことを言って悪かった」


私は無言のまま首を振る。


「こうでもしないと、

東条からお前を守れないと思って。

どんなに強がっても、夏樹は女だ。

どんな時も、オレはお前を守る存在でいたい」


「…巧」


「男として夏樹を守る存在だが、

仕事としては、今はライバルだからな。

夏樹に負けないよう、

オレも頑張るから」


「・・はい、うけて立ちますよ」

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