さよならの見つけ方 第1章
タイトル未編集
日曜午後の教会で、いつも通り一番後ろの席について、
彼らが歌うのをじっと眺めていた。
高らかな声はゆっくりと、
教会の床や木製の扉や高い高い天井に吸い込まれ、
余韻を残して消えていく。
私が見つめているのは、2列目の、左から3番目。
黒髪で少したれ目の、背の高い男の子。
アルトを歌うその彼に、
私はずっと
恋をしている。
彼らが歌うのをじっと眺めていた。
高らかな声はゆっくりと、
教会の床や木製の扉や高い高い天井に吸い込まれ、
余韻を残して消えていく。
私が見つめているのは、2列目の、左から3番目。
黒髪で少したれ目の、背の高い男の子。
アルトを歌うその彼に、
私はずっと
恋をしている。
< 1 / 108 >