さよならの見つけ方 第1章
「おはようカンナ。



…お誕生日、おめでとう」







箱をゆっくり床に置き、ありがとう、とロバートに抱きつくと、


少し遅れてマイケルが眠たげにまぶたを擦りながら、とことこと階段を下りてきた。











「うわっ、何このごちそう!!」







テーブルを一瞥して一気に目が覚めた様子のマイケルの髪を撫でながら、


「早く支度をしておいで」


と、ロバートが私たちを急かす。










そのまま二人でばたばたと洗面所に向かったけれど、隣で歯を磨いているマイケルはまだ、


頭の上に「?」マークが3つくらい出ている。







今日のご馳走の理由が、まだ分からないらしい。

< 4 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop