翔子の恋
朝、目覚めると隣にお兄ちゃんの姿は無かった。
不安で、まるで迷子のように寂しくなった。
「お兄ちゃん…?」
部屋を探し回ったけど、どこにも居なかった。
だけど代わりに見つけた物があった、
お兄ちゃんと知らない女が寄り添って写る写真が…
もっと気が狂うほどに暴れるかと思ったけど
意外と冷静な私が居た。
感づいていた事もあってか、それほどショックは受けなかった。
「…起きたー?」
玄関からお兄ちゃんの声がした。
それだけでドキドキする
もうなんだっていい…
今はただ限られた時間の中で愛し愛されたいだけ。