翔子の恋
2
顔を洗って
着替えて
メイクして
髪をセットして
待ちへ出掛けた。
もうすぐクリスマスだから街はキラキラ光って
人もたくさん笑っている。
カップルを見ると
私はちゃんとした相手を見つけたいけど
人と長くいるのはやっぱり苦痛だから、
私は一晩だけの相手を探す。
「おねーさん、こんな寒い日に一人なの?」
「俺たちと一緒にいなよ!一人は危ないよ?」
男二人が私に絡んできた。
まあ、コイツらで良いか…
「うん…」
男はニヤニヤして
私の肩を引き寄せる
もう一人は、
「じゃあ、とりあえずカラオケでも行こうか!」
「いいねー!一緒に行くだろ?」
「うん!行く行く!」
鼻の下を伸ばして
締まりの無い
だらしのない顔に挟まれて私は今夜の"居場所"を見つけた。