素敵な?アルバイト
修二さんに頬を触られて、気がついた。
私、泣いてる・・・
涙が止まらない・・・
「携帯の番号もメルアドも知らないからさ・・・連絡したくてもできなかったんだ。
そして、今日やっとお前を見つけたよ。
絶対連れて帰らないと!!そう思ったら、お前の腕を掴んでた。」
大地くんの為に・・・
こんなになるんだ・・・親って凄いね。
色々な話を聞いてるうちに、マンションの前に着いた。
エレベーターで上がり、玄関で話し始める。
目の前にいるのは、綺麗な女の人。
普段はにこやかにしてるイメージなんだけど
今は違う・・・凄く心配そうな表情だ。
「修二さん、ごめんなさいね。私が目を離したから・・・」
「いえ、大地が悪いので・・・」
綺麗な女の人と目が合ってしまった。
「あら、この方は?」
「俺の彼女です。」
迷い無く答える修二さん。
え???
いつの間に私は彼女になってたの??
さっきまでほろ酔いだった私の酔いが一気に覚めた。
「どこに行ったのかしら・・・」
「これから探してみますので、何かあったら連絡ください。」
「わかったわ。
孝一さんはお家のほうに行ってるから。」
「わかりました。」
そう行って私の手を取り、マンションから出た。