素敵な?アルバイト

大地くんの言葉に、私はまた泣いてしまった。
そんなに私の事を思っててくれたなんて・・・

「ごめんな・・・
なかなかママに会えなくて・・・
今日ちゃんと連れて帰ってきたんだぞ!」

「うん!」

「だから、大地はもうどこにも行かないな!」

黙って頷く大地くん。



「ごはん・・・できたよ」


私がテーブルに並べる。
大地くんの好きなオムライスにしてみた。

「わ~!僕の好きなオムライスだ!!」

大地くんは喜んで食べている。


「久しぶりにこんなに食べる大地を見たな~」

「そうなの?いつもこうだったけど・・・」

「それはお前の前だけじゃない?
初めて来た日、ご飯食べに行っただろう?
いつもだったら絶対残すのに、全部食べたしな~」


こんなに穏やかな修二さんの顔を初めて見たかも?

そう思いながら、3人でご飯を食べた。




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