素敵な?アルバイト
「俺もそうだけど、お袋も親父も大地のことを怒ったことが無いんだ。
わがままには育てたつもりじゃないけど、わがままになってたんだろうな・・・」

「我慢も教えないとダメですよ!
今は良くても、大人になったら大変ですからね。
大地くんの為だと思ってね。」


「だよな~
大地の為に・・・って思ってたんだけどな・・・」


修二さんは頭をかかえていた。


そんな修二さんの姿が可愛く見えてしまった。




ブーブーブー


そんなとき、携帯がなった。


【着信:亜子】


亜子からだった。


「もしもし・・・」


私は修二さんをちょっと意識しながら出た。


「京香~!!何やってんの???」

「え?別に何も・・・」

「私、あの人狙うって言ったのに!!まだ一緒にいるのぉ??」

「え・・・あ、うん・・・」

「戻ってきなさいよ~!!」


亜子の声は携帯から漏れてくるくらい大きい。
きっと修二さんにも聞こえてるよね?

その時

「京香ちゃ~ん!斉藤だけど・・・明日俺とデートしよ!!」


え?斉藤さん??


斉藤さんが携帯でそんなことを言ったら
急に携帯を取られて


「斉藤!京香は俺のだって言っただろ!!」



私を見ながら携帯で話す修二さん。



< 33 / 61 >

この作品をシェア

pagetop