ビー玉
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*ビー玉*
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うんと小さい頃、



あたしは恐ろしく体が弱い子だった。






些細なことでよく熱を出しては保育園を休んでいたし、


いったんそうなるとなかなか治りが遅くて、何日も続けて寝込むハメになってしまった。






小学校に入学して少し丈夫にはなったものの、やはり学校は休みがちで


それに加えて内向的な性格だったあたしには仲の良い友達もほとんどいなかった。







学校にはあたしの居場所はなく、




そこはあたしにとって息苦しいだけの、


単なる勉強の場だった。









そんな学校が嫌いで憂鬱で、あたしの休み癖は日に日に加速していった。




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