ビー玉
あたしの祖母はとても物静かな人だった。
あたしたちは二人でいる時いつもほとんど会話をせずに過ごし、
庭で取れたスイカを冷やして食べた。
シャリ、とそのスイカをかじると口の中いっぱいに甘い果汁が広がった。
ゆっくりゆっくりと、部屋を流れる時間。
止まった空気の中で、柱の時計だけがボーン…と小さく時を刻む。
あたしは祖母と過ごすその時間が好きだったし、
祖母もまた、きっとそうだった。
あたしたちは二人でいる時いつもほとんど会話をせずに過ごし、
庭で取れたスイカを冷やして食べた。
シャリ、とそのスイカをかじると口の中いっぱいに甘い果汁が広がった。
ゆっくりゆっくりと、部屋を流れる時間。
止まった空気の中で、柱の時計だけがボーン…と小さく時を刻む。
あたしは祖母と過ごすその時間が好きだったし、
祖母もまた、きっとそうだった。