ビー玉
じっとけんちゃんに見とれながら、




「お人形さんみたい…」



とあたしは思った。












けんちゃんはそんなあたしを不思議そうに眺めて、






「おばあちゃん、この子だぁれ?」






と、その体に見合う細く透き通った声で訊いた。

























2つ上のけんちゃんとの、それが最初の出会いだった。







「健司くん」という名のその男の子を、あたしは祖母と同じように「けんちゃん」と呼び、





けんちゃんもあたしのことを祖母がそうするのと同じように「真菜ちゃん」と呼んだ。








年の近いあたしたちはすぐに大の仲良しになれた。


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