シンデレラドリーム


彼とお別れになるのと同時に、お見送りに来ただけでこんな高い買い物をしなくてはいけない事にがっくりとしていると……。


ジャックが一つの靴を私の足に合わせ、そして黙って支払いを済ませた。


「ダメですよっ」


私が焦るのを無視して、ジャックは地図を差し出す。


「ココ、アンナイシテホシイ。オーケー?」


そこは、たまに行くデパートがある駅で、遠回りでもない私は頷いた。


すると今度は靴を指さして


「ジャア、コレハソノオレイネ」


なんてにっこり笑うんだからかなわない。




もう少し、彼の出張中の今だけ、夢の続きを見てもいい?






【END】


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