君からのメッセージ
気がついたらリビングのソファの上にいた
寝てたのか
夢に出てきていたのは
小さな男の子だとわかった
だけど、何を言おうとしていたのかは
まだわからないままだ
ふと、時計を見た
「やばい!」
時間は7時20分
だからと言って
何か用意するわけでもないことに気づき
とりあえずソファに座りなおす
点けっぱなしになっていたテレビは
お笑い番組からクイズ番組に変わっていた
「ちゃんと話を聞いてあげてか…」
夢の中で会った男の子の言葉を繰り返す
美和のことを知っていた
もしかしたらその子が言っていた
話を聞く相手は美和のことなのか
そう考えていたら
家の前に車が停まる音がした
車のドアが閉まる音
玄関のチャイムが鳴った
会うしかない
話を聞こう
何かがわかるかもしれない
そう思って
玄関へと向かった