君からのメッセージ
久しぶりに会ったから話したいと言って
せっかくだから一緒にご飯でも行こう
ということになった
お互い一応親に連絡を入れた
もう心配されるような歳でもないと思うけど
母さんにメールを送ってすぐ
とんでもない返信があった
「頑張ってね(・。<)
美和ちゃんを彼女に!」
そんなつもりは無いんだけどな
母さんに呆れながらメールの画面を閉じた
近所の居酒屋とかだと
知り合いと顔を合わせることもある
知り合いと顔を合わせるのは
美和もあまり好きではないらしく
車で15分くらいの隣の市の
創作料理店に行くことにした
美和の車を置いて
俺の運転で店まで向かった
「話すの久しぶりなのに
そんな気がしないんだけどなぁ」
「お互い親から色々聞いてるからだろ」
「そうだよね」
助手席に座る美和が
親から聞いたという俺の話をする
最後にまともに話したのは
もしかしたら中学生の時かもしれない
俺も美和も大人になったんだよな
当たり前のことを思う
お互い高校を卒業してすぐ社会に出た
いろんな人を見て
出会いがあって
成長してるんだ
隣で話す美和の声を聞き
返事をしながら車を走らせた