君からのメッセージ
週末ということもあって
店は混んでいたが
タイミングよく個室に通してもらえた
とりあえず飲み物と
つまみを何点か注文した
「とりあえず乾杯しよっか」
美和の言葉に頷きグラスを合わせる
「美和…ちゃん」
話はじめるのに恥ずかしさもあって
名前を呼びづらい
「美和でいいよ。もう23なんだし
幼馴染でもちゃん付けって
呼びづらいんでしょ」
何か気づいたのかそう言った
「じゃあ、美和で」
「うん。大くん」
「俺も呼び捨てでいいよ」
昔の呼び方で呼ぶのも恥ずかしいが
呼ばれるのもなんとなく恥ずかしい
そんなことを話してるうちに
注文していた料理が運ばれてきた
「仕事、どんなことしてるの」
話しだしてくれたのは美和だった
「工場で働いてるよ。
簡単に言ったら機械の部品を作ってる
美和はどんな仕事してるの」
「インテリア用品の販売だよ」