助けて
「早紀には言うことを聞かすから」

一切観ないでありさは、疾風に言った。

「本当か?」

っと言いながら疾風は、ありさは、早紀ちゃんに比べて、きめが細かくない頬に優しく軽く、キスをした。


化粧品の匂いが鼻にかかる、弾力性が奪われた肌の感触が唇から伝わる。


早紀ちゃんの親だけあってぷくぅーっと膨れた唇にローズベリーの発色の口紅が似合っている。


「疾風、唇にしたいって思わないの?」


っと甘え声でありさは、要求してる。




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