助けて


疾風が早紀の横隔膜の辺りを指を折り曲げて殴った。



いたぁあって叫べないぐらいとする



ズキッとする痛さに早紀の目から



ポロポロ、涙の雫が落ちたが疾風は、鼻で軽く笑ってにゃぁっと笑みを浮かべた。


「助けを求めならどんな事を・・・・か」



と疾風の不気味な表情に


「言わない」


と小言で


ぶるぶる震えた身体と声で。





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