助けて
ドアに向かって問いかけてるのにママが来ない。




疾風は、早紀の胸を触ってにゃぁっと不気味な笑みをして



喉仏から唾の音が聞こえる。




疾風は、早紀にキスをして、少しずつ鎖骨から太ももまで触れてゆく。



疾風の手のひらは、ゆっくり、じわじわと、




いやぁぁぁぁぁ。




触らないで早紀の体は、段々、汚れてゆくよ。




唇を疾風が離した途端に込み上げる虚しさを歯を食い縛って、涙を必死に堪えるしか出来ない。



疾風の唇は、氷の雫を落としながら上目遣いで早紀の顔を見つめてくる。


獣のように鋭い目つきで、




ドキッとする怖さに震えそうになる。







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