助けて
疾風は、シンプルで冷たい雰囲気がする建物の中に入った。
大きくはないがしっかりしたエレベータに乗って社長室がある40階にあがった。
他の階のドアと違って真っ黒の大きなドアで違和感があるように見える。
疾風は、上から下に押すドアを開けて疾風は、シンプルで広々した社長室に入った。
腰掛けのある椅子に座って疾風は、ジャケットのポケットから携帯を取出した。
ぶるぶると着信音が鳴り響き、
「疾風、5分後って言ったのに遅い。
如月梨華ちゃんの家は、分かった。
えぇっと。
あった、あった」
ノートか何かに書き留めてるかのような口調でミチローは、話しだす。
「七海町でついでに家族構成まで調べた。
梨華ちゃんの家は、お父さんとお母さんと梨華ちゃんの3人家族。
何かあるんだろうその家に。
面白い情報があったら教えろ」
っとミチローは、勝手に聞いても無い事をべらべら喋る。
疾風の携帯にメールが入ってるなんて気付かないでミチローと話をしてた。
それも、8時ぐらい。