助けて
早紀は、シートベルトを外して、お尻をすするようにドアに近づいて地面に足をつけた。
草木が家にまとわりついて、
小石がジャキジャキと歩く度に音を鳴り響いた。
薄暗い雰囲気があり
カァカァっと銅像の顔が落ちた顔の上に烏山が鳴き響いてあり、草花は枯れはてた敷地に車をママは、止めた。
「早紀、此処の中に入るわよ」
っとママは、顔が見えないがさらっと言い方をして、建物の中に入って行った。
藩成病院と看板が割れて落ちていて、黄ばんでいる看板を見ながら此処は、病院なのかなぁ。
不気味な雰囲気に早紀は、太ももに握り拳を握りながらママの後ろを追いかけた。