助けて


いつも、履いてるスニーカーがママと疾風の靴に挟まれてあるのがいつもは、何も感じなかったはずなのに。


嫌気がさす気持ちになんて、


早紀の靴から、ママと疾風の靴を離してほこりを叩くように早紀の靴を軽く叩いた。



ダッフルコートを羽織る為にボストンバックを玄関先に置いた。


ダッフルコートをボストンバックから取って、そっと柔らかく羽織って、

スニーカーのベロを持って、前屈みになりながらスニーカーを履いて、ボストンバックを持った。



玄関のドアのノブを音がたたないように、右に回して家を出た。



どぉん



とドアが締まる微かな音が鳴って、早紀は、一瞬、ドキッとして振り向いた。






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