助けて
疾風は、下町の懐かしみのある街並みを早紀ちゃんが通ってくるのは間違いない。
大通りの駐車場に車を置いて、来るのをまだまだかと言う気持ちで待ってた。
何度も後ろを振り替える疾風の腰の高さにある少女が疾風が待ってる所にゆっくり近づいて来る。
遠くから見えにくいが早紀ちゃんだろう。
近づくにつれて、ダッフルコートを着て透き通る肌に円らな瞳とぷくっとした甘そうな唇に低いが可愛い鼻。
長い髪を団子に頭のてっぺんにしてるのは早紀ちゃんしか居ない。
走ってる姿で追われてもそそる。
生唾を飲み込んで見てたら、早紀ちゃんが疾風に気が付いて来た道を走りだした。
疾風の顔を見つけて、顔色は、蒼白く血相を変えて、
走りだした。
逃げられたらヤバイ。
一瞬、慌てた。