助けて
疾風は、折り畳みになった椅子から立ち上がり病室から居なくなった。
そう、いえば早紀の病室、個室でやけに広いし特別な人が入る部屋みたいに。
「ママ、疾風と何で、結婚したの?
早紀、何処が悪いの?」
聞きたい事は、山ほどあるが出にくい声。
ママに訴えてみた。
今のママは、早紀より疾風の事を信じてる。
今、ママに言っても無駄だとおもうから少しずつでもいいから早紀の事を信じてくれる信じて願うしかない。
いつになるかも分からないのを信じるしか出来ない。
「早紀、ご飯、食べず倒れたのと後は、検査をするらしいのよ。
早紀、いつも言ってるでしょ。
疾風ではなくパパですよ。
パパの優しい所かな。
早紀にたいしても大切にしてくれる所」
大切にしてくれてないよ。
ママが居ないと怖くなるのに。