助けて

ママは、立ち上がり棚の上に置いてる鞄をにかけて


「明日には、来るからね」

とママは、右手を振ってドアに向かって軽く後ろを振り返ってた。



ドアを開けて早紀の前から姿を消した。



早紀の点滴は、終わりになりかけになった。






見計らったかのように白のナース服を着たショートカットの奥二重に八重歯がある看護師さんが来た。



「早紀ちゃん、点滴、抜くね」

と優しそうな声で早紀の心を知ってるように。



点滴を抜いて看護師は、姿が消えた。









早紀が何故、個室に入れたのか、その時の早紀は知らなかった。


< 34 / 236 >

この作品をシェア

pagetop