助けて
疾風は、スーツ姿になり寝室のドアを開けて台所に行って
コンコン
と味噌汁と卵焼きと焼き魚を作り出した。
味噌汁の大豆の匂いと焼き魚の煙に包まれた香ばし匂いが漂う。
タッタッタッ
と服に着替えて化粧をしてない姿のありさが降りてきた。
テーブルに出来た料理を置いてると
「美味しそう。
手伝う事、あるかしら?」
と言いだすが手伝った事がない。
「いいよ。
食べよっか」
と出来た料理を頬張りながら
「早紀ちゃんが大事にしてるミニととろろを持って行ってあげたら入院してる間、心強いと思うよ」
ミニは、ネズミのぬいぐるみで盜撮を接続させてる。
とろろは、守り神の可愛いキャラクターのぬいぐるみで盗聴をしてある。
「そうね。
行けない間、寂しい思いするから持って行くわ」
と味噌汁のお椀を左手で持ちながらありさは、返事をした。
これで、1つ心配事が減って一安心。