助けて


ミニは、柚木さんの様子を映し出してる。



それも鮮明に映し出されてる。

「体温計りたいけど何処で計ろうか?」



と言いながら6畳もある個室のソファーに座る事にした。


冷たい体温計が脇にはめて消毒液の匂いが微かに匂う。


ミニをソファーに置いて早紀の前で膝をついて柚木さんは、体温を計ってる。


柚木さんは、腕時計を見ながら早紀の顔をちらっと見て


「早紀ちゃんって昨日、来てた男性は、誰?」


と目の色を輝かせて聞いてる。


「疾風」

と答えた。




柚木さん、そんなに目の色を輝かせるほどの男性じゃないよ。



疾風は、人間の屑だから好きになったら痛い目にあうよ。







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