助けて
疾風の体から出てきたのを手で触れたら、べたっとした粘りがある感触で、早紀の体にまとわりついて気持ち悪いし神経が可笑しい。。


何故、何故と思い苦しくなりながら、目を閉じて開けたら夢であって欲しいと願ったが、現実に愕然とした。

恐怖で震えた体で、落ちてる服を慌て着た。


風呂に入って洗い流したいが疾風と2人きりの状態ではいれるだろうか?


また、やられるのではないか不安になってしまいながら、しのび足で疾風に気付かれないようにそっと風呂場に向かった。


ちらっと、台所を見ると家事を今までしてた感じがする疾風の様子。


今まで早紀の体に触れてた様子は見えない、ママが帰ってくる30分前。


急いで風呂場に向かい着てた服を脱いだ。


触られた場所をきつく念入りに赤くなるまで洗うが、落ちてる感覚がない。


早紀の体も心も疾風に汚されて、さっきの事を流したいが流せれない。 


早紀の体は汚れてる。


洗っても洗っても汚れてると感じてしまう。


早紀は、汚れてる。


いけない事をしたんだ。


風呂場で声を殺して泣いた。


涙は、溢れんばかりに。


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