ぽるかLIVING
今時珍しいほど短いベリーショートで、

綺麗なオデコが印象の可愛らしい子だった。

「どうしてあんな子がホームレスなんかに…」

はあっと大きくため息をついてから、

「家族に見放されても、仕事や家がある俺はあの子よりはマシだな。」

とつぶやいた。


それから一週間もしないうちに彼女は俺の店にやってきた。

身綺麗になって

「メイドになった。」

と言ってメイド服を買いに来た。

大丈夫なのかと心配になったが、

あの時とは違う幸せそうな笑顔なので


「よかったね。」

と言っておまけに猫耳をサービスにつけた。


「まあ!ありがとうございます。」


あまりにも純粋な笑顔にどきりとした。


彼女が帰ったあと、

「あと10歳若ければな」


と年甲斐もなくつぶやいてしまった。


羽瀬一郎50歳。あと10歳若いと40歳






はじめまして(羽瀬のつぶやき)--------------end
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