ぽるかLIVING
『じゃあまた』
そうあの子は言った。
そして
再会はすぐ果たされた。
「ウルル、お前の世話係だよ。
兄だと思って
いろんなことを教えてもらいなさい。」
何人目だろ。
世話係なんて邪魔なだけ。
窮屈な城の中に閉じ込めておこうとするんだから、
そう思って、見上げたら見覚えのある顔。
「よろしくお願いします姫さま。
アレクです。」
黒い髪に黒い瞳
忘れもしない、さっき会った男の子。
震える手を差し出すと、
そっと手を取り口づけられた。
きゅ~~ん
あたしの心臓は飛び跳ねて
今まで立てたことない音を奏で始めた。