BLACK CAT
久々に走って疲れた…
私は近くにあった公園のベンチに座った
『これからどうしよ…いくあてもないし…』
これからどうなるんだろう…
《♪~♪~♪~…♪~♪~♪~》
ビクッ、な、なにこの音!
音がするベンチの下を見た!
そこにあったのは、携帯だった
“着信:トラ”
電話だ…こういうときは出た方がいいのかな?
迷っている間に切れてしまった
《♪~♪~》
『わっ!《あっ、出た!…龍》
ビックリして思わず押しちゃった!!
《…》
『も、もしもし?』
《俺の》
電話の相手は落ち着いた感じの声の持ち主だった
《聞こえてる…?…トラ、聞こえなくなったぞ?》