恋愛コンプレックス
「梨乃ちゃん!」
華恋の言葉ではっと我に返った。
「ご、ごめん」
「大丈夫だよ!ボーッとしてたみたいだから、心配になっちゃって」
・・・いい子だぁ・・・。
そんなこんなで、打ち合わせは終わった。
「委員長~これ運んでくれ!」
と、先生が指差したのは、朝から置きっぱなしの資料。
・・・結構重そうだ。
「わかりました」
と言って重い資料を持ち上げた。
「よいしょっと・・・」
思わずそんな言葉もこぼれる。