恋愛コンプレックス
今日は
校外学習だ。
森林公園は、虫がすごいらしいので、みんな長ジャージを着用している。
「あっつい・・・」
口からこんな言葉もこぼれる。
まだ五月だが、さすがに暑い。
「梨乃ぉぉぉぉぉぉぉぉ
あづいよぉ」
雫は私の腕にしがみついてくる。
雫はバカか。
「くっついたらもっと
暑いだろうがッ!離れろっ!!」
「いいじゃんケチ~」
「損するのはお前もだっ!」
「・・・なんかもっと暑くなってきた・・・」
「・・・バカ」
雫はやっと私の腕から離れてくれた。
雫が離れても暑いんだけど。
「ねぇねぇ」
雫がちょんちょん、と肩をつついてきた。
「もう、こんどは何・・・「いつ告白するの?」
「・・・え?」